ジェニモの知恵袋
2025.08.04
中古業務用脱毛機はアリ?メリット・デメリット徹底ガイド|2025年版
公開日: 2025年8月4日
最終更新日: 2025年8月4日
ご質問
開業コストを抑えるために中古の業務用脱毛機を検討しています。価格は魅力ですが、性能や保証が心配です。中古機は本当にお得なのでしょうか? 選ぶときの注意点も知りたいです。
ご回答(結論先取り3行)
- 中古機は導入費を30〜60%圧縮できるが、隠れリスクと追加コスト試算が不可欠。
- チェック必須項目は 「照射数」「冷却性能」「修理窓口」「保証継承」「ランニングコスト」 の5つ。
- 判断基準は「導入後2年で黒字が確定するか」。新品との差をシミュレーションで数値化する。
① 中古市場のいま
指標 | 概要 |
---|---|
出回る年代 | 3〜6年前モデルが中心 |
相場 | 新品価格の40〜70% |
流通経路 | ①専門中古業者 ②個人売買サイト ③メーカー認定リファービッシュ |
レンタル返却品が増え、3年落ちでもスペック陳腐化が小さいモデルが流通。
② 中古機を選ぶ5つのメリット
- 導入費が大幅に安い ─ 本体300万円級が150〜180万円。
- 減価償却が短い ─ 残耐用年数のみで経費化が早い。
- 高スペック機に手が届く ─ 4,000W級モデルも射程圏内。
- 納期が速い ─ 在庫品なら決済後1週間で搬入。
- レンタル不可地域で有利 ─ 地方開業でも導入しやすい。
③ 知らないと損する7つのデメリット
デメリット | 具体的リスク |
---|---|
保証が短い/なし | 初期不良で修理費30万円超も |
修理パーツ欠品 | 製造終了モデルは部品が入手不可 |
照射上限が近い | ランプ交換10〜20万円/10万ショット |
冷却性能劣化 | −15℃→−8℃で痛み増大 |
ソフト更新不能 | 安全機能・広告表現に制限 |
脱毛機認証外 | 医療機器認証切れは広告リスク |
ランニングコスト不明 | 旧モデル専用ジェル高騰で原価増 |
④ 失敗しないための10チェックポイント
# | 見るべき箇所 | 合格ライン |
---|---|---|
1 | 総照射数 | 上限50%以下(例:50万発中25万発未満) |
2 | ランプ交換履歴 | 直近1年以内に交換済み |
3 | 冷却プレート温度 | 実測 −10℃以下 |
4 | 出力安定テスト | 10連射でJ/cm²ブレ±5%以内 |
5 | メンテナンス履歴簿 | 年1回以上の点検記録 |
6 | 保証継承書 | 最低6か月保証 |
7 | 付属品完備 | フィルター・ゴーグル等欠品なし |
8 | ソフトバージョン | メーカー最新 or 更新可 |
9 | 消耗品価格 | 現行品と同等 or 安価 |
10 | 中古業者評価 | Google★4.5以上・返品規定あり |
⑤ 新品とのコスト比較シミュレーション
前提:客単価8,700円/月客数90人/ショット原価新品0.10円・中古0.12円/中古のみ冷却修理15万円
項目 | 新品購入 | 中古購入 |
---|---|---|
本体価格 | 300万円 | 180万円 |
保証 | 3年 | 6か月 |
年間ランプ交換 | 0 | 1回 12万円 |
年間原価 | 10,800円 | 11,664円 |
年間粗利(売上 939万) | 928万 | 928万 |
年間純利益* | 628万 | 705万 |
*新品は減価償却5年/中古は残3年+修理15万円込み
結論:3年以内の買い替え前提なら中古が有利。5年以上運用なら新品+長期保証が総コスト安。
⑥ 購入から稼働までのフロー
- 候補機種を3つに絞る(出力・冷却・照射幅を比較)
- 現物 or 動画確認(起動音・冷却温度をチェック)
- 見積・保証条件をメールで証拠保存
- 搬入前に施設賠償保険へ連絡(シリアル登録)
- 初回搬入時に出力テストを動画撮影
- スタッフ講習を録画し操作ブレ防止
- 照射数カウンターを毎月撮影しランプ交換時期を可視化
⑦ よくある質問5選
Q. 業者保証が切れた後は?
→ メーカー有償点検 or 民間修理会社の年間契約で延命。
Q. 出力が落ちた気が…
→ 照射カード型テスターで毎月測定、10%低下でランプ交換。
Q. 新品と中古で広告表現は?
→ 「最新モデル」等の誤認NG。型番明記で性能差を隠さない。
Q. 融資は中古でも通る?
→ 見積書があれば可。ただし耐用年数が短く査定される。
Q. リセールは期待できる?
→ 3年後の再販価値は新品比10〜20%。投資回収は2年以内が目安。
⑧ まとめ
- 中古脱毛機は導入コスト半減だが保証・部品・寿命が短い。
- 5大チェック=照射数/冷却/修理窓口/保証継承/ランニングコスト を確認。
- 2〜3年で買い替える短期モデルなら中古は十分アリ。長期運用前提なら新品+長期保証が安全。
購入前に2年黒字シミュレーションを作成し、数字がプラスなら中古を味方にしよう。