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キッズ脱毛ブームに乗るべき?|子ども向け脱毛導入のメリット・安全運用・集客まで【保存版】

公開日: 2025年8月18日

最終更新日: 2025年8月19日

ご質問

小・中・高校生の“ムダ毛ケア”相談が増えてきた。メニュー化する価値はある? 始めるなら、何を整えればトラブルなく回せる?

ご回答(結論先出し)
  • やる価値は高い。 平日夕方・土日朝など“空き時間”が埋まり、家族紹介が伸びる。
  • まず仕組み保護者同意/安全プロトコル/配慮ある表現の3点をルール化し、リスクを抑える。
  • 機器は強冷却×安定出力×100V対応を軸に。運用は低出力×多パス×スリーステップ冷却が基本。

以下、現場でそのまま使える台本・チェックリスト付きで解説します。

① なぜ今「キッズ脱毛」?(3つの追い風)

  • 本人の困りごとが明確:体育・部活・制服。自己処理のヒリヒリやカミソリ負けを安全に減らしたい。
  • 親世代が経験者:保護者が脱毛済みで良い体験を持ち、親子来店→同時契約につながる。
  • 稼働の平準化:平日16–19時/土日午前が動き、昼間だけ空く課題の解消に効く。

サロン側のメリット

  • 親子・兄弟の紹介導線が増える
  • 継続通いでLTV(生涯価値)が高い
  • SNSよりも口コミ自然拡散が起きやすい

② 導入前に整える「3つの約束」(ここが土台)

2‑1 保護者の同意と同席

  • 親権者署名+身分確認は必須
  • 初回はカウンセリング同席。高校生は店内待機OKなど、年齢でルール明文化

2‑2 安全プロトコル

  • パッチテスト→48時間観察→本施術の3段階
  • 設定は低フルエンス(大人−1〜−2段)×多パス(2–3周)
  • −15℃級強冷却を前→中→後のスリーステップで
  • 日焼け・皮膚症状・服薬時は見送り。医療相談案件は無理なくお断り

2‑3 表現とプライバシー

  • 広告は保護者向けに。コンプレックスを煽らない
  • 顔出し・学校特定は一切NG。パーツ写真+イラストで十分

③ 年齢別・部位ガイド(サロン方針に落とし込む)

年齢のめやす運用のめやすOK部位の例慎重・保留
小学高学年 保護者同席・本人意思確認 うで・あし・指・うなじ 顔広範囲・ワキ
中学生 同席 or 店内待機 うで・あし・指・うなじ・ワキ 口周り・VIO
高校生 同意+本人の説明理解 ほぼ全身(方針次第) 医療が望ましい症状

線引きはHPに掲載。例:VIOは「高校生以上・同性スタッフ・保護者同席」など明文化。

④ 機器選び:キッズ対応で重視すべきはここ

  • 強冷却(−15℃クラス)
  • 安定出力&連射(低フルエンスでも効かせる波形安定)
  • 100V対応・静音(自宅/小規模物件でも導入しやすい)
  • 小型ヘッド(動きやすい部位にピンポイント照射)
  • 原価の見える化(1ショット単価明確)
機種出力/冷却特徴1ショット目安
Jenimo Pro2 3,500W / −15℃ N‑AHR方式。ABL(430–1200nm)でフェイシャルも交換なし。100V。 約0.10円
Jenimo mini 3,300W / −15℃ 卓上・省スペース・セルフモード。100V。 約0.10円
ESSENT Premium 3,300W / −15℃ 11スキンメソッドの物理フィルターで細分化。 約0.20円
Jenimo LED 非接触ヘッド 広面の産毛に◎、静音寄り。100V。 約0.02円

いずれも200V工事不要(100V)。本体価格の掲示は避け、レンタル中心で資金繰りを安定化。

⑤ “やさしめプロトコル”テンプレ(保存版)

初回(30〜40分)

  • カウンセリング(保護者+本人)
  • パッチテスト(2〜3ショット)
  • 自宅ケア(UV・保湿)を図で説明

本施術(10〜30分)

  • 設定:大人より−1〜−2段2〜3周の多パス
  • 重ね率:20〜30%、ストローク一定
  • 冷却:前→合間→最後のスリーステップ
  • 目安時間:ひじ下10分/ひざ下12分/指5分

間隔

  • 小学高学年〜中学生:4〜6週間
  • 高校生:3〜5週間

アフター

  • 48時間は日焼け・長風呂・激しい運動を控える
  • プール期間は前倒し or 後ろ倒しで調整

⑥ メニューは“名前で伝わる”ように

  • はじめてパック:パッチテスト+両うで or 両あし
  • うでスッキリ6:学年別の出力ガイドで運用
  • 親子セット:子ども腕+保護者ヒゲ(or ひじ下)同日割
  • 部活前クイック:朝や放課後の10〜15分枠

料金設計:都度/回数券/親子セットの3択。回数券は「都度×回数 −10〜15%」。未成年対応は分かりやすさが信頼に直結。

⑦ カウンセリング台本(そのまま使える)

はじめのひと言
今日は自己処理のヒリヒリを減らすことを目標に、まずは腕から試しますね。
子ども向けの説明
冷たい先っぽでお肌を守りながら、弱めの光を何回かに分けて当てます。痛かったら「ストップ」って言ってね。
保護者への説明
今日はテスト照射後、48時間見て問題なければ次回から本照射。まずは3〜6回で様子を見ましょう。
クロージング
次は4〜6週間後が最適です。学校や部活の予定に合わせて無理なく続けましょう。

⑧ 集客は“親に届く導線”に絞る

MEO(Googleマップ)

  • 説明文に「親子同席」「女性/男性スタッフ選択可」「プライバシー配慮
  • 外観・内観・施術室・機材・同意書説明の様子など写真15枚
  • 口コミは保護者中心、返信は“親の目線”で丁寧に

SNS

  • 顔出し・制服・学校名が分かる情報は全てNG
  • うで・うなじ等のパーツ写真+イラストで十分
  • 推奨タグ:#自己処理卒業 #親子でケア #敏感肌対策

⑨ トラブルを最小にする「SSC」初動

  • Stop:赤み・痛みが強いときは即中止
  • Soothing:冷却→低刺激保湿
  • Call:保護者へその場で共有

カルテに写真・出力・ショット数を残し、24時間後にフォロー。保険の連絡先はバックヤードに掲示。

⑩ スタッフ教育:言葉と所作で“安心”を作る

  • 同性スタッフ原則(中学生以上)
  • タオルワークと視線配慮(鏡の位置も意識)
  • 予告→実施:「今から右側にひんやりします。3、2、1。」
  • 10分単位のメニューで待ち時間最小化
  • チェックリスト+3分動画(開店/部位別/トラブル対応)で誰でも同品質

⑪ 法令・契約の最低ライン(運用のコツ)

  • 未成年は親権者同意が前提。署名・身分確認・説明記録をセットで保管
  • 広告は医療誤認NG/効果保証NG。事実(時間・回数の目安・ケア方法)で
  • 返金規定はシンプル&フェアに。クレームの種を摘む

※細かなルールは地域で異なるため、最終確認は行政・専門家へ。

⑫ よくある質問(保護者&子ども)

FAQ
  • Q. 何歳から受けられますか?/A. 目安は小学高学年から。パッチテスト→48時間観察。
  • Q. 痛みは?/A. 強冷却で守りながら弱めの光を複数回。輪ゴムを軽く弾いた程度が目安。
  • Q. 何回で終わる?/A. 個人差あり。まずは3〜6回で“自己処理がラクに”。
  • Q. プールや部活と両立できる?/A. 48時間は日焼け・長風呂・激しい運動を控えればOK。試合前後は調整。
  • Q. 将来また生える?/A. 成長過程で変化も。完全ゼロではなく量と負担を減らすイメージ。

⑬ 導入チェックリスト(コピペで使える)

仕組み

  • 同意書(保護者版/キッズ版)
  • 方針公開(年齢・OK/NG部位)
  • パッチテスト→48h→本施術
  • 低出力×多パス×スリーステップ冷却
  • 事故時SSC(Stop/Soothing/Call)フロー

現場

  • −15℃級冷却・100V・静音機
  • 個室・タオルワーク・同性対応
  • 10〜15分メニュー枠の整備
  • 学校行事カレンダー連携

集客

  • MEO:親向け説明・写真15枚・口コミ返信24h
  • SNS:顔出し/学校特定なし・パーツ写真+イラスト
  • 親子セット・紹介特典

⑭ おわりに(今日の一手)

キッズ脱毛は、配慮の設計=安心さえ整えばサロンの新しい柱になります。まずは 方針の見える化/同意書の準備/パッチテスト運用の三点から。次に、強冷却×低出力×多パスで“やさしいのに結果が出る”体験を積み重ねましょう。親子の「来てよかった」が続くほど、紹介は連鎖し、空いていた時間が予約で埋まっていきます。